ごあいさつ

このたびは「能と伝統文化を世界に広める会」のブースにおこしいただき、誠にありがとうございます。本展示は同志社女子大学学芸学部メディア創造学科・関口ゼミと、株式会社くろちくとの産学連携による取り組みの一環として実現いたしました。能は室町時代に観阿弥・世阿弥によって確立され、今日まで脈々と受け継がれてきた、日本が誇る伝統芸能です。とりわけ京都は、長きにわたり能の芸術的な価値を高める役割を果たしてきました。現在も京都には能にまつわる重要な文化的施設や担い手が多数存在し、市内能楽堂での公演から、京田辺市に縁を持つとされる野外の薪能まで、さまざまな形で能のすばらしさにふれることができます。今回の展示が、メディアと創造という視点からの能の魅力、また、その素地となった京都のゆたかな文化的背景の一端を、みなさまに感じていただくきっかけとなれば幸いです。

同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科
教授 関口英里

NOH TO THE WORLD